毎日の出会いは一期一会

毎日出会うすべてのものたちから、記憶に残したいものを少しだけ

窓のない世界と自分が選択してきた人生

コロナの可能性が解除できなかった時は個室入院でしたが、翌々日は4人部屋へ移りました。ベッドは窓際に2つ、廊下側に2つあり、私のベッドは廊下側。窓のない風景は時間の流れを止め、夜は窓側の処置の出入りやつけっぱなしの廊下の灯りで時々目が覚めます。

 


病院は機能的です。処置を最優先に作られていて、余計なものは何もありません。それでも患者になって思うことは、窓のないベッドの壁に絵が一枚あったら、紙一枚でもいいので心休まる絵があったら、と思います。

 


同じく窓のない向かいのおばあちゃんは、自分のやりたいようにやっている人です。絶えず独り言を呟き、時々ナースコールを押して、看護師さんが来ると押していないということもあります。痛み止めの薬は「飲みたくないのよ、すんません」と拒否し、痛い痛いとブツブツ。食事は「食べたくないのよ」と手をつけず、売店で買ったものを夜中にごそごそと食べているようです。そんな患者さんでも、看護師さんたちは本当によく面倒をみています。自分が選択し断ってきたこと、やらずに済まそうとしたことが、歳を重ねた時に生き方として蓄積されてその人に返って来るのではないか、とひしひしと感じます。病気になること、ならないことを別としても、体を動かす、食事に気をつける、心にも栄養を、そして社会の中で自分の役割を見つける、面倒と思わずにできることを自分のペースでコツコツとやっていくこと。小さなことが気づくと大きな差になっているのを感じます。とても良い勉強になりました。

 

 

 

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骨髄検査が終わりました。腰に針をさし、骨盤のところから骨髄と骨を採取。上手く取れたようです。結果が何もないことを祈ります(^^)